納品後に修正依頼が届くと、「ここまでは無料で直すべき?」「追加料金を伝えたら印象が悪くならない?」と迷いやすいものです。
修正依頼への対応で大切なのは、すぐに承諾・拒否することではありません。まず当初の依頼内容と照らし合わせ、作業の種類と量を整理することです。この記事では、フリーランスが修正範囲を判断する手順と、相手に伝えやすい返信例を紹介します。
修正依頼が来たら最初に確認すること
当初の依頼内容と成果物を見比べる
最初に、発注書、チャット、メール、仕様書などを確認します。依頼内容に明記されていた条件を満たしていない場合は、基本的に自分側で対応すべき修正です。
一方で、納品後に新しい条件が追加された場合や、当初と異なる方向へ作り直す場合は、追加作業として相談できる可能性があります。
修正を3種類に分ける
- 自分の不備:誤字、リンク間違い、指定漏れなど
- 想定内の調整:合意した回数内の表現変更や軽微な調整
- 追加作業:構成変更、素材の差し替え、対象範囲の追加、別案の作成など
この3つを分けるだけでも、感情ではなく作業内容を基準に判断しやすくなります。
無料で対応しやすい修正の目安
自分のミスによる修正
指示の読み落としや明確な誤りは、できるだけ早く修正します。返信では長い言い訳をせず、「ご指摘ありがとうございます。確認のうえ修正し、○日までに再提出します」と伝えると明確です。
契約範囲内の軽微な調整
「見出しを一つ短くする」「画像の位置を変更する」など、合意した範囲内で短時間に直せるものは、無料修正として対応しやすい項目です。ただし、小さな修正が何度も続く場合は、まとめて依頼してもらえるよう相談しましょう。
追加料金を相談しやすいケース
依頼内容そのものが変わった
たとえば「初心者向けの記事」を納品した後に「専門家向けに全面変更したい」と言われた場合、表現の修正ではなく再設計に近い作業です。目的、読者、構成のいずれかが大きく変わるときは、追加見積もりを出す判断ができます。
合意した修正回数を超えている
あらかじめ「修正は2回まで」と決めていれば、3回目以降を追加対応として説明しやすくなります。回数だけでなく、「一度にまとめて送られた内容を1回と数える」など、数え方も決めておくと行き違いを減らせます。
新しい成果物が増える
記事に加えてSNS投稿文を作る、別サイズの画像を追加する、元データも整えるなど、納品物が増える場合も追加作業です。元の料金に含まれるものを箇条書きにし、増えた部分だけ見積もると説明しやすくなります。
追加料金を伝える前の4ステップ
- 依頼内容を自分の言葉で要約する
- 当初の範囲と異なる点を具体的に示す
- 必要な作業と納期への影響を整理する
- 金額と対応開始の条件を提示する
料金だけを突然伝えるのではなく、「何が増え、どれくらい作業が必要か」を先に共有すると、相手も判断しやすくなります。
そのまま使える返信例
内容を確認してから回答したいとき
修正内容をご共有いただき、ありがとうございます。対応範囲とスケジュールを確認し、本日中に改めてご連絡いたします。少々お時間をいただけますと幸いです。
契約範囲内で対応するとき
ご指摘の箇所を確認しました。今回の修正は当初の対応範囲内ですので、追加費用なしで対応いたします。○月○日までに再提出いたします。
追加料金を相談するとき
ご希望の内容を確認しました。今回のご依頼は、当初の仕様に含まれていなかった構成変更と追記が必要になるため、追加対応としてお見積もりをご案内してもよろしいでしょうか。追加費用は○円、納期はご了承後○営業日を予定しています。
代替案を提示するとき
全面的な変更の場合は追加費用が発生しますが、現在の構成を活かして該当箇所のみ調整する方法であれば、当初の範囲内で対応可能です。どちらをご希望かお知らせください。
対応するときの注意点
チャットだけで曖昧に進めない
電話やオンライン会議で話した内容も、作業前に文章で残しましょう。「認識合わせとして、対応内容は以下の3点です」と送るだけでも、後から確認しやすくなります。
急ぎでも見積もり前に着手しない
追加作業の可能性がある場合は、金額と納期への合意を得てから着手します。善意で始めると、相手は元の料金に含まれると受け取るかもしれません。
相手の意図まで否定しない
「指示が変わっています」と責めるより、「当初の範囲から変更になるため」と事実を伝える方が、関係を保ちやすくなります。
次回の依頼で修正トラブルを減らす方法
- 対応範囲と納品物を箇条書きにする
- 無料修正の回数と期限を決める
- 大幅な方向転換は別見積もりと記載する
- 作業開始前に目的・読者・完成イメージを確認する
- 途中で一度、方向性を確認する
初案件までの準備を整理したい方は、在宅副業の始め方も参考にしてください。案件を断る判断に迷った場合は、フリーランスが仕事を断る基準で考え方を紹介しています。
まとめ
修正依頼への対応は、「無料か有料か」を感覚で決めるのではなく、当初の合意、作業量、変更された条件を基準に整理します。自分の不備は速やかに直し、追加作業は理由・金額・納期を具体的に伝えましょう。事前の取り決めを少し丁寧にするだけでも、次回からの負担を減らせます。


コメント